ボールを回し続けた最後の10分

学習のねらい:
 FIFAワールドカップ(ロシア大会)において、フェアプレイポイントの差で決勝トーナメントに進んだ
 日本の事例より、スポーツの高潔性やルールとマナーの意義を考える

概要:
 1次リーグで1位につけていた日本は最終戦となる
 ポーランド戦で勝つか引き分けで、同時刻に行わ
 れるH組のもう一つの試合、セネガル対コロンビア
 戦の結果に関わらず、決勝トーナメント進出が決
 定。負けた場合はセネガル対コロンビア戦の結果
 次第、という状態だった。試合残り10分の時点で
 日本も、もう一方の試合もこのまま終了すれば、
 フェアプレイポイントの差で決勝トーナメント進
 出が決定する。そのため、日本はその時点で負け
 ていたにも関わらず攻めることをやめ、ボールを
 回し続けた。そしてそのまま試合は終了し、日本
 は決勝トーナメント進出を決めた。

発問例:
 ・このプレイは、フェアでしょうか。アンフェアでしょうか。
  a. あなたが選手としてピッチに立っていたら  b. あなたが相手チームの選手だったら
  c. あなたがサポーターだったら、等、様々な立場での意見を考えてみましょう。
  ※最終的に、フェアである、アンフェアである、といった答えを求めているわけではなく、
   スポーツの「フェア」について考えを深めることが目的。
 ・イギリスメディアに「スポーツマンシップに反する」と指摘されています。何が問題だと思います
  か?
 ・もし試合に勝つことを考え、攻め続けた結果、決勝トーナメント進出を逃したとしたら、あなたが
  メディアの立場であれば、どのような1、2行の報道コメントを作成しますか?

教科等:
 保健体育、特別活動、等